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当館入口すぐの客室の畳をはぐると、先代(父)が残してくれた『#囲炉裏』があります。
これを再開させたいと思い、現在改修中です。
8畳間で定員は8名様、2月下旬位からご予約を承ることが出来そうです。
是非、寛ぎのひとときをお過ごし下さい。 -
『真冬のバッタ』
佐渡地方は連日の暴風雪警報で辺り一面真っ白です。
数日前に畑の野菜に防風ネットをかけておいて良かったな、と思いました。
昨年末、当館で調理補助をお願いしている年配女性に『兄ちゃん、雪降る前に畑の野菜にネットかけんとダメだよ。あらちも生きもんだからエサやったり暖かくしてやったりすることも愛情のうちだよ』と言われました。
確かにその通りだと思っています。
竹藪から始めた自然農法の為、土壌の微生物(栄養分)は他所よりは少ないはずです。
実際に、無肥料とはいえ野菜の成長はかなり遅く感じていました。
私は無農薬は必須ですが、無施肥にはこだわりがないので、昨年、鶏糞を少し撒きました。
もちろん平飼いで非遺伝子組み換え飼料のものです。
追肥とネットが功を奏したのか、野菜の成長が早まった気がしています。
しかし昨日畑に行くと、この大雪で野菜はカチカチに凍っていました。
これなら早く食べたほうが良いと思い、収穫した野菜を洗い始めると、中からバッタが一匹出てきました。
最低気温が-4度の日で、さすがに息絶えていると思いきや、触角がわずかに動きました。
そしてその数分後、なんと起き上がって少しずつ歩き始めたのです。
夏に生息するはずのバッタが、氷点下を下回る露地栽培の畑で生きているなんて奇跡ではないでしょうか?
私個人の見解として、自然農法の生命力の強い野菜を食べて育ったから、バッタの生命力もまた強くなったのではないか、と思っています。
私にはこの出来事がとても感慨深かったので、このバッタを事務室の暖かい神棚の上にそっと放してあげました。
たまに飛ぶほど元気もありますが、与えた野菜やりんごを食べることはなさそうです。
そして一晩経った今では、宮形をよじ登り、しめ縄の稲の部分にしがみ付いています。
バッタの餌を求める本能なのか、それとも何らかのメッセージかは分かりませんが、この神聖な場所で温かく見守ってあげたいと思っています。
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