美ヶ原温泉 鄙の宿 金宇館(うつくしがはらおんせん ひなのやど かなうかん)(長野県)

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全173件 1~5
  • 浴室棟の建方が始まりました。

  • 9月2日大安
    千曲市の宮大工「勲栄」の大工さんによって丁寧に加工された檜材が運び込まれ、滝澤工務店の若い大工さん総出で浴室棟の建方がいよいよ始まりました。

    全て手刻みで加工された柱や梁は鏡のように鉋がかけられ、寸分違わぬ精度で組み上がっていく様にただただ驚き、釘や金物を一切使わずに組まれた小屋組の美しさに見惚れてしまいます。
    今は工場のプレカットで家が建つ時代になりましたが、この国はずーっと昔からこうした手仕事の継承で家を建ててきたんですね。
    梁を木槌で打ち込む音が辺りに響き、一層身の引き締まる思いで一日中見入ってしまいました。

    あっという間に日が暮れて今日はここまで。
    明日には屋根がかかり、全体像が見えてくると思います。

    20190902

  • \オープニングスタッフ募集/

    「旅館の仕事について」

    正直、旅館の仕事ってすごくハードです。お客様の休息のために衣・食・住を整えていく仕事なので普通の生活と時間軸がズレていきます。世の中が休みの時に働く仕事。

    仕事の内容は基本的に毎日同じことの繰り返し。館内を隅々掃除してお花を活けて、お出迎えの用意をする。調理場で夕食と朝食の仕込みを淡々とこなし、仕入れにも行って、その時間になれば全神経を研ぎ澄まして料理を作る。昨日洗った食器にまた今日も盛り付けてお客様に届けてまた片付ける。その合間に気持ちよくお休みいただけるようにお部屋や館内をまた整える。就寝後も呼ばれれば出向いて対応。朝はお客様より早く起きて朝食の支度をしてまた館内を整える。そんな仕事と同時進行で予約の電話対応やメールの処理。お客様がお帰りになればまた掃除して・・・。昨日と同じ仕事がまた今日も続いていって、どれもこれも地味な仕事ばかりですし、やっぱり毎日同じことの繰り返しです。

    でも唯一違うこと。それは「毎日違うお客様がいらっしゃる」と言うこと。もしかしたら昨日やったことが今日のお客様には受け入れられないかもしれない。「お客様の数だけ答えがある。」そんな仕事かもしれません。お話し好きなお客様も居れば、そっとしておいてほしいお客様もいる。家族や友人と楽しい時間を過ごしたいお客様もいれば、一人静かに自分と向き合いたいお客様もいる。小さな宿の空間の中でその日迎えたお客様同士がお互いを意識し合いながら、私たちスタッフが間に入ることで共に心地いい時間を創り上げていく。どのお客様も心新たにまた日々の生活に戻れるようなお手伝いをする。人工知能の登場によって文明の階段をまたひとつ上がろうとしている、そんな時代ですが、その物差しでは測れない人と人の距離感や感情の共有をベースに松本の自然や文化を発想の原点として、ここを訪れるお客様にどんな時間をご提供できるか。単なる「泊まる」という機能を提供するだけではないとてもクリエイティブな仕事です。

    決して楽な仕事ではないけれど、その結果にいただくお客様からの心から「ありがとう」に仕事のやりがいを感じられて、「今日はどんな出会いがあるだろう」って思えたらこの仕事は本当に楽しいと思います。

    募集要項はこちら

    http://kanaukan.com/blog/2019/08/23/オープニングスタッフ募集について/

  • \オープニングスタッフ募集/

    「雇用 これまでとこれから」

    当館は昭和3年創業の宿と言えども、まだまだ名前も知られていない小さな会社です。創業した昭和初期は大変繁盛していたそうで、たくさんの女中さんや板前さんが働いていたそうですが、戦中戦後は商売が出来なくなり、祖父の若い頃は教員をやりながら宿を続けていたそうです。父の代になって本格的に旅館業として立て直してきましたが、家族と数名のアルバイトで切り盛りする規模に留めていました。

    私が旅館の経営を引き継ぐようになって間もなくはっきり分かったこと。それは本館と別館、庭を含めた周囲の環境をいい状態で維持するためには、そもそも家族だけで賄える規模ではないということ。家族だけで賄える規模の売上ではとても設備投資に回せないのです。「早く何とかしなければ」と、老朽化が進む建物を前にしてそう思っていました。

    客室や館内に少しずつ手を入れることで、こんな古い宿でもご贔屓下さる沢山のお客様に恵まれ、売上は伸びていきました。正社員としてのスタッフが必要なくらいの忙しさでしたが、この古い建物の中での労働環境を考えると正直自信がありませでしたし、雇用する側として申し訳ないという気持ちさえありました。そして自分たちだけの力の限界にも気付かされました。もっとたくさんの人の力や能力が無ければ新しいその先には進めないと。そんな状況でも当館を支え続けてくれた歴代のスタッフには本当に感謝しきれません。皆さんがいなければここまで来ることは決して出来ませんでした。

    どんな環境で仕事をするか。これ、とても大切なことだと思っています。自分の働く施設に自信を持てるか、お客様に心からお薦めできるか、毎日気持ちよく出勤出来る環境か。

    当館で一番良いロケーションの場所はどなたでも寛げるラウンジになります。今まで十分な換気設備やエアコンが無く、暑くて寒かった厨房などのバックヤードは新しく気持ちよく働いていただける環境になります。今回の改修工事でようやくいい環境を整えることが出来ると思っています。そうは言ってもまだまだこれからの小さな会社ですので全てがあるわけではありません。そして初めての正社員採用。

    しかし小さな会社だからこそ自分たちで働く環境を作ることは出来ます。私の仕事はそれを支えることだと思っています。働く皆さんが心身ともに健康な状態でなければお客様に笑顔なんて届けられませんから。

    何もないからこそ、なんでも作れる。そんな思いで飛び込んできてくれる方ならきっと充実した日々が待っていると思います。無限の可能性に期待しています。

    募集要項はこちら

    http://kanaukan.com/blog/2019/08/23/オープニングスタッフ募集について/

  • 3tの山辺石が宙を舞い浴槽に沈みました。
    巨石を分け入り温泉に浸かるような露天風呂になりそうです。
    20190824
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