新甲子温泉 甲子高原フジヤホテル(しんかしおんせん かしこうげん ふじやほてる)(福島県)

■スポンサードリンク

全778件 61~65
  • 【先祖伝来の知恵が残る鹿の湯】
    昨日は那須湯本温泉の鹿の湯に行きました。値上げの影響なのか昼前に行くと4、5人の客しかなく、明治・大正期の湯治場風情を残す浴室に癒やされます。自分の宿に温泉がありながら週に1、2度来ていたのは効用を実感できるからです。どこの温泉にも効能が書かれていますが、その効果が額面通りのところは少数です。46度と48度の高温浴槽で時間湯をするとありえないほどの発汗があります。旅館の仕事に付き物の手荒れも治りますし、ガンが治った人の話も常連の間では知られています。高級なスパに1、2泊しても気休めにしかなりませんが、民宿に泊まりながらここに一週間滞在すれば確実に効果を実感できます。温泉療法が定着していて、かぶり湯100回、高温浴槽は腰まで1分、胸まで1分、首まで1分など入浴の心得が浸透しています。常連は自分用のひしゃく、砂時計、長時間座るためのマットの三種の神器を持参します。738年開湯の記録が正倉院の古文書にあるようですが、おそらくそれ以前から鹿の湯は使われていたはずです。温泉療法にしても食文化にしても、先祖伝来の知恵を快楽に変えたときから、われわれは大切なものを失ったと思います。

  • 【車はリトリート】
    今朝は晴れ間も覗く甲子高原にきました。気温は18度と過ごしやすい気候です。移動にはいつも国道4号線を使いますが、高速を使わないのは費用対効果の問題ばかりではありません。街並みの変化を感じられる一般道は刺激が溢れアイデアを出したり考えをまとめるのに最適です。信号待ちで思いついたアイデアを音声入力することができるのも一般道を使うメリットです。退屈な高速と違い加減速を繰り返すので運転に集中でき、一種の瞑想効果もあります。今までは運転を価値のない時間と考えていましたが、運転時間が貴重なことに気づいてからは疲れを感じなくなり、甲子高原まではノンストップです。マインドフルネスドライビングほど瞑想に適し、その効果を実感でき、交通事故の減少など意義のあるものはないと思います。現役時代のビルゲイツが外界と遮断したThink Weekを重視していたように、4時間ほどの移動時間を一人になれることが重要で、車は身近なリトリートです。

  • 【先進国平均に戻るための複業】
    仕事上で会う人に占めるスタートアップ企業比率が年々高まる印象があります。新たなビジネスモデルを開発する企業は倍々ゲームで従業員を増やしています。出身母体は様々でも、受ける印象や行動様式は似ています。昨日も業界のルールを変える有力スタートアップの方々に会いましたがその印象は概ね変わりません。話し方が落ち着いているのにテンションが高い、服装に破綻がなくあまりスーツを着ない、メッセンジャーなどを使い返事が早い、自分の会社やビジネスを持っている、などが共通していてスマートな印象です。社会の損失は個人が持つスキルを一つの組織のためだけに使うことだと思います。日本が先進国平均の生産性を取り戻す切り札は、ダブルワークによる新しい働き方しかないと思います。お固いことでは右に出るものがないメガバンクの一角までもが解禁に舵を切り、予想を超えるスピードで社会が変わり始めていることは明るい兆しです。業界を覆う病的なコンプライアンスとどのように折り合いをつけるのかに注目したいと思います。

  • 【空腹の正体】
    空腹に興味を持ち注意を払う人はほとんどいません。その理由は空腹が欠乏状態、すなわち疑いのない悪だと考えるからだと思います。食べないで済ますことができる人は、不食を主張するごくわずかの例外を除いて存在しません。食べられない状態が続くと人は不幸を感じますが、いつでも食料を手にする社会は例外です。人類の長い歴史においては飢餓期が圧倒的に長く、その環境に人体は適応してきたはずです。その名残として空腹時に長寿遺伝子が働き、より多くのエネルギーを代謝にまわすことで身体はベストな状態に近づきます。消化が重労働であることを理解し、空腹を良い兆候として受け入れると食べ物に対する考え方や味覚が変化します。注意深く観察をすれば空腹はかなり早い段階で収まり、はるかに少ない量で満足できるのに、惰性で食べるうちに食事の途中で味覚が変わるサインを見落とします。美味しいものを食べることに人は執念を燃やしますが、美味しさの条件は内面にあり、身体に必要な栄養素が含まれること、本当に栄養を必要としていること、の2つだけだと思います。

  • 【半分が107歳まで生きる?】
    日本人を世界最長寿に押し上げた理由は戦後の衛生環境改善や国民皆保険、地理的条件、食事の優位性、日本人の気質など様々な要因があると思います。一方で、喫煙率が高く塩辛い食事でジョギング人口も少なく、人口過密でストレスと自殺が多く、大気汚染がひどく水道水には高濃度の塩素が入れられ薬を世界一消費する日本人がなぜ長生きなのか、海外の識者の間では不思議な現象と考えられています。2007年生まれの日本人の半分が107歳まで生きるという予測は実感とは離れたものです。確かに先進国の寿命は急速に伸びていて、一日生き延びるごとに5時間寿命が伸びるといった試算もあるほどです。我々が走っているハイウェイは恐ろしい勢いで工事が進んでいて、その終点は思わぬほど遠くにあるイメージです。しかし、寿命が伸びているのは日々肉体労働をする機会があり、世界が羨む長寿食に近い食事をしてきた戦中世代です。アメリカの食文化の洗礼を受けた沖縄が長寿県から一気に転落した例もあります。コンビニに行ってもスーパーに行っても外食店を見ても売られているのは死期を早める食品ばかりで、人は肥満し、働くことのストレスは相変わらずでうつや自殺も減りません。100歳まで生きる人が珍しくないのと同様に、50代で亡くなる人も少なくありません。半分が107歳まで生きるなら残りは何歳まで生きられるのか考えてしまいます。

このページを共有



■スポンサードリンク