新甲子温泉 甲子高原フジヤホテル(しんかしおんせん かしこうげん ふじやほてる)(福島県)

■スポンサードリンク

全778件 111~115
  • 【目標を求める欲求】
    トレラン界の一大イベントUTMFの熱狂が冷めると本格的な山の季節を迎えます。例年今頃の季節になると冬の間に蓄えた贅肉を落とすための肉体改造の必要に迫られます。レースなどの目標がない漫然とした生活では運動をしないばかりか食生活まで乱れて醜い体に自己嫌悪を覚えます。食欲があっても労働欲がないように、睡眠欲があっても運動欲はありません。食欲や睡眠欲が本能的な欲求であるのに対して、労働や運動は思考や論理構成を介した理性的な欲求だと思います。他方で、労働も運動も封印された本能であり、一度目覚めると欲求が増幅され人生を切り開く原動力になります。欲を制する自制心は、人生の成功に大きな影響を与えるとされますが、労働にも運動にも一定の自制心や努力が必要です。両者は単純な快適な状態とは異なるために、仕事嫌い、運動嫌いを生み、市場には商品化しやすい本能的欲求を充たす商品ばかりが氾濫します。食欲や睡眠欲が簡単に充たせる欲求であるのに対して、労働や運動は努力や忍耐の先にいわゆるフロー状態を経験する複雑な欲求故に、人生には目標が必要なのだと思います。

  • 【覆る働き方の常識】
    立夏を過ぎ暦の上では夏が訪れ新緑の眩しい季節になりました。仕事帰りに近所の豪徳寺を通ると、招き猫で有名な寺は連休中賑わったのでしょうが、静かな境内は心が落ち着きます。現役時代には疑いもしなかった、毎日定時で働く働き方はむしろ異常で合理的ではないと思います。仕事の目的は成果をあげることですから、最も成果の上がる場所で最も成果の上がる時間に最も成果の上がる方法で働くべきなのに、毎日決まった場所で決まった時間に同じように働くことは効率の良い働き方とは思えません。多くの組織は自由に働くことを許さず、何をするにも制約があります。それらはすべて無駄な間接コストですから、本来人は今ほど働かなくても同じ給料を受け取ることができます。将来を悲観していないのは、あまりに非効率な従来のやり方が幸いして、ある日突然パラダイムシフトが起こり常識が根底から覆ると思うからです。

  • 【旅の投資的価値】
    昔は旅行に行くことに疑問を持ちませんでしたが、今はお金を使ってわざわざ疲れに行くレジャーに否定的です。ゴールデンウィークの旅行など悪夢ですが、一方で家族と日常を離れる機会などそう多くありません。純粋な楽しみや静養の旅行に価値を見い出せない一方で、旅行には投資的価値があると思います。使ったお金がいずれ戻って来る前提ですから、ビジネストリップは最高の旅行形態です。旅先での学びが自分を変え将来につながるなら行く価値があると考えます。以前は旅先でホテルを見たり、ホテルを見るために旅行をしましたが、今は積極的にはホテルを見ません。人々がどのようなスタイルで旅行をしているのかが興味の対象です。旅が暮らしや働くことと融合し始めた昨今、ホテルは旅行界のスターではなくなりました。香港のゲストハウスで見かけた何人かの欧米人は、滞在しながら暮らすように働いていました。

  • 【トレランで通勤する香港】
    昨夜は帰国便が遅かったので、朝食前に香港島裏側のアバディーンからビクトリア・ピークまで登りました。ホンコン・トレイルの途中で出会った金融機関に勤める男性は毎朝トレイルを走っているそうです。山頂で朝食を食べそのまま中心街中環のオフィスまでトレイルを走って通勤することもあるといいます。早朝の山深いトレイルを走ってオフィスに行くなどまさに理想の通勤ですが、それができるのも香港ならではです。高層ビルが多く都市のイメージのある香港ですが、海岸に張り付くような高層ビル群の背後には自然豊かな山がひかえていて、イギリス統治時代の1970年代に総延長300kmに及ぶトレイルが整備されています。

  • 【旅に欠かせないランニング】
    街を走って旅する「旅ラン」やレースに出るための旅行がぼくの周囲では普通になりました。坂の多いマカオでも、街区が巨大な深圳でも、街中で工事が目立つ香港でもランニングに適したコースを見つけることは容易で、1週間で200km超を自分の足で移動しました。旅ランの魅力は街の大きさを自分の体をスケールに把握できることです。走ることで街は小さくなり、大きいと思っていたロンドンも歩いてまわるのに最適な大きさです。エネルギーを消費しますので、旅行にありがちな食べ過ぎも緩和してくれます。ビクトリア・ピークの夜景を見に行ったときも自分の足で登ると、人のいない場所で夜景の美しさに浸れます。マカオから深圳に移動する際バスを間違えて観光客が使わない珠海のイミグレーションに降りたときも、数キロ足で移動し予定していた外港発のフェリーの時間に間に合い、旅にランニングは欠かせません。

このページを共有



■スポンサードリンク