新甲子温泉 甲子高原フジヤホテル(しんかしおんせん かしこうげん ふじやほてる)(福島県)

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  • 【人生はこの世で終わらない】
    20年前に退職した会社の先輩の訃報に年初に接しました。会社に収まりきらない個性故に軋轢があったとも聞きます。不思議と悲しくならないのは、いずれ再会できる予感がするからです。早すぎる死ですが、幕末の世に倒れた志士の生き方が現代に影響を与えるように、自分にとっての強烈な印象は色あせないと思います。余命宣告を受けながら好きなバイクで福島の旅館にも来てもらいました。最後まで自分らしさを貫けることは幸せだと思います。健康長寿社会は自分の理想ですが、必ずしも人生の長さは重要ではなく、問題は人生でやり遂げたいことがあるかどうかです。形にすることができなくても幸せであることには変わりがありません。何かに向かい生きる力を発散できる人生こそが理想です。最近になって、人生はこの世で終わらない気がします。

  • 【仕事がエネルギーを高める】
    今日から仕事を始める人も多いと思います。自分には明確な仕事始めはありませんが、それでも年末年始はほとんど仕事をせず、八ヶ岳の山麓で読書と散歩の理想的な生活でした。こうした生活に憧れるのは普段それなりに働くからであって、リタイアして毎日がのどかな暮らしなら生気を奪われていくと思います。日々生命のエネルギーを高め心を躍動させるには毎日全力で働くことと運動が最良の方法だと思います。今年の目標は旅館再生のキーワードである、健康経営を形にすることです。世間の健康経営は鬱などによるプレゼンティーイズムを問題視しますが、自分の目指す世界はより積極的なウェルネスに近い概念です。仕事に運動を取り入れることで脳のポテンシャルを発揮し、より短時間で業務を終え、同時に鬱を回避することができます。旅館から甲子山に登りトレイルランニングをした後に仕事をすると脳が活性化し文字通り倍速で進みます。

  • 【自分流の健康観】
    昨日は義理の父の家に行きました。普段離れて暮らす86歳の父は身の回りのことをすべて一人で行い、車を運転し海外にも行きます。優先席を譲ってもらえないと言いますが今も60代で通用します。ある時期まで喫煙をしていたので健康オタクではありませんが、ボランティア活動などで体を動かす習慣があり、食べ物にこだわり、誰とでも話すことがその秘訣だと思います。昔の80代半ばは長寿者の寿命でしたが、105歳で亡くなる直前まで現役だった日野原医師が象徴するように、いまや現役世代です。自分のまわりの長寿者の共通点は、決してセオリー通りではない自分流の健康観を持っていることです。自分も運動さえすれば食べたいものを食べて良いと考えていて、変にストレスをためるよりも健康でいられると思います。

  • 【場当たりさが国をだめにする】
    昨日は諏訪大社に初詣をしました。この時期らしい快晴で一年を始めるにふさわしい天気ですが、里でも氷点下10度を超える冷え込みです。2019年の経済も冷え込むと思います。かつては車列を作っていたアウトレットに入る車はありませんし、リゾート施設やスーパーも人出が減り、よく行った店は閉店していました。増税を前に景気減速が始まった印象です。我が家のおせちもほとんど自家製でこの時期の食材原価上昇の影響は最小限です。食べない、買わない生活がある種の理想である自分にとっては増税はどちらでも良いのですが、消費を避けるライフスタイルに切り替える人が増えれば増税効果は薄まっていきます。税金で気になるのが徴収コストです。増税に合わせて事業者は負担を強いられますし、それはそれでビジネスを生むという議論もありますが不可解です。観光地の駐車場の多くもその徴収コストに見合わない方法で運営されていて大半が人件費に消えます。何ら価値を生まない雇用を作り出す場当たりさがこの国をだめにしていると思います。

  • 【新たな経済圏】
    新年あけましておめでとうございます。紅白ともカウントダウンとも無縁の氷点下12度の八ヶ岳で平穏な年明けを迎えました。シンクタンクの日本経済見通しによると今後5年は、消費・投資の深刻な調整を回避し緩やかな成長が続くとされます。しかし、主要国最低の平均1%にも満たない成長率の中身は安定とは程遠いものになると思います。身近に感じる変化は、若手優秀人材の一定層が、自由な働き方を求めて別の経済圏とも言える世界を形成しつつあることです。娘の高校で先生の話を聞くと、優秀な卒業生は横並びの大卒初任給ではなく、社会に出た途端に年収2,000万からキャリアをスタートさせると言います。これは極めて少数の例外とも言えません。重要なことはかつての学歴偏重や拝金主義ではなく、自分のやりたいことを突き詰めた結果としてそうなっていることです。社会規範や世間の価値観ではなく、自身の人生を生きることで価値を生み出す時代が始まると思います。

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