新甲子温泉 甲子高原フジヤホテル(しんかしおんせん かしこうげん ふじやほてる)(福島県)

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  • 【キャリア・オーナーシップなき集団】
    日産自動車を詳しく知るわけではありませんが、上意下達の企業風土は想像できます。コーポレートガバナンスを議論したところで独裁的トップが骨抜きにすることは容易です。権威主義により人を操ろうとするのは、人間の持つ負の欲求だと思います。他方でそうした欲求がカルロス・ゴーンをして破綻の縁にあった日産をリバイバルさせ世界二位のメーカー連合を実現させたことは事実です。経営トップの強欲と公私混同は以前から公然の秘密ですが、権威を絶対と考え権力者に盲従する行動様式は広く社会に見られます。ことに集団の和を重視する日本の風土では自分を犠牲にして環境に合わせようとします。怖いのは長年権威主義の建前文化に浸っていると、どこまでが本音なのか分からなくなり自分を見失うことです。キャリアを会社任せにするキャリア・オーナーシップのない集団が組織をだめにし、そこにつけ入る強欲リーダーを許したのだと思います。

  • 【デフォルトに忠実に生きる】
    先週作ったワラーチで八ヶ岳の林道を軽く走りました。本家タラウマラの古タイヤではなくビブラムソールを足型に切ったサンダルですが、気分はメキシコの走る民族です。アステカに征服されず、スペイン人 、フランス人、アメリカ人との戦いを生き抜いた彼らは長距離を走る能力に秀でます。サンダルで走る感覚が新鮮で、着地の衝撃をまともに受けるため負荷の少ない走り方になります。フォアフットやミッドフット走法が自然になると、疑うことのなかった踵着地が洗脳だったことに気づきます。ぼくがカウンターカルチャーに魅かれるのは単なる気まぐれではありません。一日三度の食事や朝食に糖質を摂るといった常識を止めてから、体は20kgスリムになり健康になりました。医療や健康分野の常識には間違った思い込みが少なくありません。ぼくが唯一信じるのは、数十万年の歴史が作り出した人体のデフォルトに忠実に生きることです。

  • 【都市の欠乏感を埋める贅沢】
    今朝は八ヶ岳に来ました。ラブラドールは東京とは全くテンションが違い、本来の運動能力を取り戻します。多くの人が休日になると自然の元を目指すのは、そこが本来いるべき場所だからでしょう。もっとも豊かで矛盾がなく、もっとも美しく完全な自然を感じながら生活することは、健康であること同様に幸せの条件だと思います。人間が持つ知性を研ぎ澄ますのは、四季のなかに生命力の変化を見出す喜びを感じる感性です。自分にとっての都市は豊かな場所ではありません。その欠乏感を埋めるために贅沢な暮らしというトリックが必要なのだと思います。

  • 【カウンターカルチャーへの憧憬】
    連日報道される日産問題について日仏自動車戦争の国策捜査との指摘もありますが、重要な論点とは思いません。問題は資本主義システムの踏襲が際限ない人間の欲と企業の成長を目指す結果繰り返される弊害です。企業のゴーイングコンサーンそのものが害になりうることが意識され始めたのは2008年のリーマン・ショックだと思います。今の日本が失われた30年であり、2050年には先進国から転落するとの予測もありますが、急激な経済成長とそれを重視する風潮が人間疎外や人間性の喪失を招いたことを考えると気持ちは複雑です。ぼくのまわりには二つのタイプの人間がいます。片方は既存の社会や経済の構造を是とするエスタブリッシュメント的思考の人で、もう一方は新しい価値観や行動規範に覚醒したカウンターカルチャー的思考の人です。今の自分が後者に染まるのはキャリアの大半を保守的な企業で過ごしたことの反動かもしれません。お金を稼ぐことより、普段の生活のなかに夕焼けの空を見上げる穏やかな時間があることの方が今の自分にとっては重要です。

  • 【脳を鍛える知的アスリート】
    日本工学院で授業を始めてちょっとした衝撃を受けたのは、考えることが嫌いと言う学生が意外に多いことです。自分がいつから考えることが好きになったのかはわかりませんが、そう昔のことではありません。思考習慣はこれからの時代を生きていく上で運動習慣と同様に重要です。外部記憶装置であるインターネットに常時アクセスできる時代には知識量はさして重要ではなく、重要なのはその情報を起点に自分なりの思考プロセスで再構成する独自の能力だと思います。学生には毎回レポートを出してもらいますが、自分と同じニュースソースの記述も目立ちます。学生のコピペはだいたい見抜けますが、同時に自分のネタもばれていることになります。学生にはスポーツ同様に脳を鍛えることが快感になる知的アスリートをめざしてほしいです。

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