新甲子温泉 甲子高原フジヤホテル(しんかしおんせん かしこうげん ふじやほてる)(福島県)

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  • 【現代文明の恩恵と不幸】
    311は現代文明が生み出したシステムを人間がコントロールできないことを思い知らされる契機になりました。原発のライフサイクルコストが安いとする試算には原発事故の想定はありませんし、見えない費用や将来のコストはそこには反映されていません。原発ありきの恣意的な事業収支が原発を進め、電力会社は有利子負債の圧縮と設備投資の抑制により安全を犠牲にします。原発ゼロや自動車の100%電化を進めるヨーロッパ諸国に対して、日本では思い切った方向転換ができません。多くの日本人は現代文明がもたらした恩恵にばかり目を奪われ、そこから距離を取ることで得られる健康や幸せを過小評価しているからだと思います。写真は震災前によく訪れていた気仙沼です。

  • 【平穏な悪夢】
    二十世紀の人類は40年の寿命を70年に倍増させその勢いは止まりません。かつては70代で亡くなる日本人は寿命とみなされましたが、今なら早すぎると思われます。人生100年時代を目前に80代の現役が普通になると、55歳かせいぜい60歳で引退してすぐに死ぬという時代とは人生の尺度が異なるはずです。勤勉なはずの日本人の生産性が低い理由は様々ですが、日本人の長寿と関係していると思います。リスクを取って生き急ぐ必要がないほど人生が長くなったのかもしれません。追い立てられるように生きる人生が苦痛なら、リスクを取らない平穏な生活も気力なく無為に過ごす悪夢です。せっかくの長い人生にリスクをとるなんて馬鹿げていると思うか、長い人生だからやり直そうと考えるかが生き方を分けると思います。

  • 【薬漬け医療の模範生】
    花粉症のひどいこの1ヶ月は外で運動する気力も萎え、東南アジアあたりにいる方が生産的です。薬で症状を抑えている人が多いのか、ぼくのようにひどい症状の人は街では見かけません。症状を抑えるのに薬は有効ですが、異物を取り込むことに抵抗感があります。寝たきり老人やいつまでも治らない病気の原因は薬が作り出していると思います。世界の薬の3割を消費し、7割のタミフルを使うという薬が大好きな日本人が世界最長寿というのも皮肉な話です。検査数値の基準を変えれば病人の数をコントロールすることは可能ですから、医者を崇め従順な日本人ほど、石油メジャーが描いた薬漬け医療の模範生はいないと思います。

  • 【借金カウンターが必要な日本】
    景気減速の足音が忍び寄るなか消費増税の議論も聞かなくなりました。借金を子や孫に残すな、と言うもののこの国が財政破綻する可能性は100%だと思います。社会保障費に手をつけない限り財政再建は不可能ですが、与野党問わず選挙に不利な政策には及び腰です。本当のことを言えば選挙に負けるという政治の欠陥をいいことに、政治家は平気で約束を反故にして国が潰れる日まで放置するつもりです。大局観なき近視眼思考こそ日本を敗戦に追い込んだ悪癖だと思います。恐ろしい勢いで増え続ける借金カウンターを国会はじめ目立つところに置いてはどうでしょう。

  • 【お金より筋肉】
    88歳になってなお創作意欲の衰えないクリント・イーストウッドを今朝のニュースで見ながら、穏やかな余生の意味を考えました。日本人の幸福度が高くない理由は、世界屈指の長寿による長い老後が暗いイメージを持つからだと思います。収入を絶たれ年金に期待が難しい長過ぎる老後を誰もが心配します。高齢者施設は誰でも入居できる状況にはなく、入れても、正気を失った人、攻撃的な人なども見かけ、決して居たい場所ではありません。世界に冠たる長寿国日本が世界に問うべきは、老後という概念を消すことだと思います。老後のイメージは肉体的、経済的な弱者ですが、健康長寿を実現し生涯現役であれば、深刻な社会保障問題は一挙に解決します。本当に必要なのはお金を蓄えることではなく筋肉を鍛えることだと思います。

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