新甲子温泉 甲子高原フジヤホテル(しんかしおんせん かしこうげん ふじやほてる)(福島県)

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全778件 146~150
  • 【仕事に価値を生む移動】
    3年前に福島で旅館を買ったのは阿武隈源流のブナの森が住みたいと思える場所だったからです。昭和の時代は目ぼしい仕事は東京が中心で、終身雇用とセットで住宅を買い定年までに返済する人生を多くの人は疑いませんでした。これらの制約が外れ空き家率の急激な上昇が始まる令和の時代は、家を持たない住所不定の時代だと思います。多拠点コリビング(co-living)の定額宿泊サービスが増加し、働く場所と住む場所を変える人が増え、旅行と居住の境界が消えていくはずです。会社組織でもコミュニティでも、内部に長く留まると視野が狭くなり自分のことも見えなくなります。人類は長年移動しながら暮らしていたはずで、移動はコミュニティに多様性を与え、その視点が仕事に価値を生むと思います。

  • 【Japan as Number One再び】
    自分でもあきれるほど単純なのですが、令和が決まってから日本が再浮上する時代が始まると信じるようになりました。中国の資源浪費型経営が行き詰まり、トランプが在外米軍を撤退させようとするなど、軍産複合体の錬金術にも陰りが見え始めました。産業構造の一大転換により有望な投資先が狭まる時代には、アメリカや中国における極端な富の偏在問題さえも大きな問題ではなくなると思います。巨大生産設備・インフラ、最強の軍隊、巨額のマネーが無用の長物となり、これまで価値の基準に置いていたものが逆転し、予想もしなかった方法で社会が変わり始めています。平成末期に強欲経営者が逮捕され世界を驚かせたように、米中型のいびつな社会とある意味対極にある日本が、昭和とは全く異なる方法でJapan as Number Oneを実現できると思うのです。

  • 【期待せず感謝する】
    結婚記念日を祝う習慣がなく毎年何日も過ぎてから思い出すのですがハワイの教会で結婚式を挙げたのは1989年4月1日(日本時間3月31日)です。30年目の今年ぐらいは祝おうと思いながら、その時間はハノイにいて帰国から2日が過ぎて思い出しました。家族の誕生日を忘れることは少ないのですが、それでも特段祝うこともなく普段通りです。家族で仲良くイベントをする家族を見ると羨ましくもありますが、祝いたい衝動が起きないものを無理に祝う必要もないと思います。30年も一緒に暮らせばお互いに飽きますから、多くを期待せず感謝を忘れないことでしょう。家族を特別な関係と思うところに相手への過剰な期待が生まれると思います。

  • 【大スターの予感?】
    西暦への変換の膨大な手間とコストを考えるとき元号には否定的です。一方で時代を象徴する記号には時代の空気を変える力があると思います。令和というなんともノスタルジックな響きの248番目の元号は平成を聞いたときほどの違和感はありません。自分の名前を人に説明するときに昭和の和と言っていたのをそのまま令和にも使えて便利です。世界最長期間使用された元号である昭和の時代に成人し、人生の半分以上を平成が占めながら平成は顔のない時代です。明治が文明開化と近代国家の形成、昭和が列強入りと敗戦からの経済成長という大スターなら、大正と平成は地味な脇役です。時代錯誤的でどこか古風な響きに、時代の空気を変え世の中を革新する大スターの予感がします。

  • 【Tourist Enclaves】
    日本に戻ると律儀に花粉症が戻ってきます。一般の人が必然を超えて旅に出る商業旅行の歴史はせいぜい100年ほどですが、何が人を旅に駆り立てるのか考えます。マズローの欲求段階説的にみると下層に生理的欲求があり、上層にはコミュニティー、社会的な交流、自己実現や創造性があると思います。限られた休日にただ旅行に出たいと思っていたときは旅の本質など考えることはありませんでしたが、旅の効用は新しい視野を持つことだと思います。現地の生活に溶け込む旅が志向される一方で、自分たちの生活スタイルを観光地に持ち込み、商店を中心に街の形を変えていく側面が指摘されます。一年ぶりに来たハノイで、こうしたTourist Enclavesの問題について話を伺い旅の本質を改めて考えたことは大きな収穫です。

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