新甲子温泉 甲子高原フジヤホテル(しんかしおんせん かしこうげん ふじやほてる)(福島県)

■スポンサードリンク

全778件 351~355
  • 【「知らぬが仏」は幸せ】
    「知らぬが仏」は優れた人生訓だと思います。この言葉に続く「知るが煩悩」は日常使いませんが、比較の対象が増えるほど人は不幸を発見します。ぼくは自分の車がフィアットなので、イタリアではフェラーリを乗り回すお金持ちより、フィアットに乗らざるを得ない庶民の方が幸せだという仮説を持っています。フェラーリを持てばフェラーリにふさわしい生活をしますが、フィアットはどう使おうが自由です。幸せと高い相関を示すのは何ものにも拘束されない自由な生き方であり、自分の生活を物に既定されたくありません。運転しても自分の体のように小さく非力なフィアットは生きる高揚感に包まれます。

  • 【17年前の内なる声】
    17年前の昨日は大阪にいて、ホテルの客室から見た18時過ぎの光景が印象的でした。日記によると、瀬戸内海に面する山々に沈む太陽の光が上空の雲に黄色く反射して美しい光景を作り出していました。ハイジャックされた2機の767が貿易センタービルに激突したのを知るのは22:00過ぎの緊迫したテレビのニュースです。当時勤めていた外資系企業の社員3名が犠牲になったことは後日知りました。日記は、人間の愚かな行い、景気への不安とともに、感動を生むビジネスをやらなくてはならない、と締めくくられています。17年が経った今もまだその途上にいます。

  • 【誰も実行しないパタゴニア型経営】
    昨日の朝は誰もいない北高尾に行きました。「社員をサーフィンに行かせよう」というパタゴニアの主張はまっとうで、朝一番の運動は脳によい影響を与えます。目覚めたばかりの山の清涼な空気を全身に取り込んでから仕事を始めるのと、酸欠状態の満員電車で身動きも取れない状態で会社に行くのでは生産性が異なります。運動は「副作用のない精神安定剤」と言われストレスを緩和する作用もあります。アメリカのハードワーカーと日本の長時間労働者の違いは主体性と成果の帰属先にあると言われます。前者は自ら望んで仕事を行いその結果が自分に帰属するが、日本では職場の雰囲気や指示でいやいや働かされるため、日本の生産性はアメリカの6割ほどに留まります。パタゴニア型経営の本やセミナーは日本でも人気なのに、実行した企業の話は聞いたことがありません。新入社員であれ経営者であれ、自分のモチベーションを最大化することこそ最優先すべきだと思います。

  • 【今を生きる死への寛容さ】
    同級生の訃報に接するとき、普段は思考を封印している死を考えます。死がなければ人生は絶望的に退屈な時間だと思います。この瞬間も自分に残された時間がカウントダウンされるからこそ、今日一日を真面目に生きる気持ちになります。2年前に個人事業者になったのは、惰性で繰り返される同じ毎日に残りの人生を費やすことに我慢ならなくなったからです。困難や恐怖がありながらこの2年間絶望しないで済んだのは、一見安定的な人生を送っていた時より死に対して寛容になれるからです。丁寧に食べ、丁寧に人と接し、丁寧に仕事をして、すべての瞬間と真摯に向き合いたいと思います。

  • 【憑き物が落ちる人生最良の瞬間】
    どうせならかっこよく生きたいと思います。洒落た服を着たり、いい車を乗り回したいという話ではありません。いまやビジネス界では「クレイジー」がほめ言葉であるように、トレラン界では「変態」が最高の讃詞であるように、型破りな方法で生き生きと何かに没頭したいのです。ミハイ・チクセントミハイの言うフロー状態に入ると誰かがぼくの体に乗り移ります。自分の体とは思えないほどの速さで山道を下り、岩を飛び越えてから着地場所を探す時など脳より先に体が動きます。陶酔感とも違うのですが、憑き物が落ちるようなさわやかな感覚になります。次の課題は人生最良の瞬間であるフロー状態になれる仕事をすることです。

このページを共有



■スポンサードリンク