新甲子温泉 甲子高原フジヤホテル(しんかしおんせん かしこうげん ふじやほてる)(福島県)

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  • 【復讐心が社会を変える】
    目の前がゴルフ練習場ですが我が家ではゴルフをしません。ゴルフは歳をとってから始めるのに適したスポーツと言われます。フィジカルな条件に制約されるスポーツの世界では中年から始めてトップアスリートになることは不可能と思われています。長距離ランナーが最も力量を発揮するのは27歳から32歳と言われます。しかし、例外はトレイルランニングで、世界最高峰のレースUTMBでマルコ・オルモ(Marco Olmo)が二年連続で優勝したのは58歳と59歳のときです。何歳であろうと本気で取り組めば取り返しがつくと思えるトレイルランニングに魅かれます。「貧しかったので復讐のために走っている。」とオルモは語ります。イノベーションを起こす起業家もその行動の原動力は社会への怒りであり復讐なのだと思います。

  • 【アマチュアスポーツがプロを凌ぐ】
    TJARが超人的なレベルで競われるトレイルレースなのに対して、今日未明に32時間の制限時間を迎えた信越五岳100マイルレースは知り合いも出るより身近な存在です。「スポーツは観衆が理解できる数だけ感動を与える芸術作品」といった人がいますが、より身近な存在として一人ひとりの選手に感情移入することができます。商業化されたプロスポーツは演技者と観衆が分断され心を動かされないのですが、昨日は刻々と更新されるレースのリザルトと、本人や関係者が投稿するSNSから目が離せません。スポーツがショービジネスの色彩を強めるほど、原初的で飾らないスポーツの純粋な魅力や人間臭さが失われていくと思います。写真は2週間前に出た安達太良山の45km地点で撮ってもらったものです。

  • 【トレランが山歩きを好きにする】
    今朝は八ヶ岳の硫黄岳(2,760 m)と天狗岳(2,646 m)に登りました。北八ヶ岳の樹林帯は苔むした独特の風情があり早朝の森林浴は落ち着きます。トレイルランニングを始めてから山歩きが以前より好きになりました。昔は長い林道や泥沼状の登山道、登り下りを繰り返す長いトレイルは嫌いでしたが、いまはどの場面も貴重なトレーニングの場で成長ホルモンが分泌される筋肉痛も歓迎です。今日はトレラン界の一大イベント信越五岳100マイルレースがあり、多くのFB友達がいまも山中を走っていることを思うと、のんびり山歩きなどしている自分が多少後ろめたくもあります。

  • 【彷徨う発展概念】
    歌は人間の持つ不思議な能力を証明します。小学校の修学旅行で行った会津若松でバスガイドさんが歌った白虎隊の歌の歌詞を今でも四番まで覚えています。施設にいる父親に会いに行くと膨大な曲をファイルした歌集があります。父親世代の曲を自分の世代が聞くことはありませんが、不思議なことにぼくが高校生の頃に聞いたユーミンやさらに古いカーペンターズを高校生の娘が今頃普通に聞きます。西洋文明発展の基盤には未来志向型の時間的展望があったと思います。経済成長期には時代の空気である昔の曲は捨て去る過去の象徴でしたが、現代は発展という概念が方向感を失った時代なのかもしれません。写真は昨年2月に訪れた白虎隊終焉の地飯盛山です。

  • 【総花的な働き方改革】
    今朝は雨の高尾山に行きました。雨天はトレイルランナーにとって好都合です。ハイカーのいない森で雨音に癒され、すべる路面を走る練習ができます。高尾山の山頂に着く頃には全身に血流が行き渡り頭も冴えてきます。オフィスにフィットネス設備を持つ企業も増えていますが、朝一番の運動と知的生産性の相関を示すエビデンスが以前からありながら、この考え方を積極的に導入する企業は皆無です。単位あたり生産性で欧米の6割とされる先進国最低の生産性に無頓着な企業が多いのは奇異に見えます。働き方改革や健康経営は本来生産性に直結する議論なのに、分離されることに不自然さを感じます。政治主導の議論はいつも総花的で成果もあげてこなかったと思います。

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