新甲子温泉 甲子高原フジヤホテル(しんかしおんせん かしこうげん ふじやほてる)(福島県)

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  • 【誕生日は決算日】
    今日は自身の誕生日です。子供の頃は誕生会をして祝ったものですが、成人すると誕生日は有難くもめでたくもなく、人生の残りの回数券が減っていく事実を実感する日です。誕生日を本心から祝う方法は、自身が成長することしかないと思います。1年間の成長を棚卸する決算日にするべきでしょう。毎朝同じように出勤する単調な日々をたまらなく息苦しく感じたのは、そこに成長実感がないからです。仕事ほど成長にふさわしい舞台はないのに、個人も組織もその最大のチャンスをつぶしています。自分に負荷をかけ、新しいことを始め、スキルを身に付け、目標に近づいたのかが全てだと思います。振り返るなら、この一年は日本工学院という新しい環境で教員の仕事をして、多少なりとも脳が活性化した点がプラス、山岳レースに一度しか出ず、練習も怠り肉体の退化が進んだことがマイナスで、収支はわずかな黒字という感じでしょうか。

  • 【サピエンスの未来】
    今更ですが「ホモ・デウス-テクノロジーとサピエンスの未来」を読みました。驚くべき内容ではありませんが、目を背けたくなる未来、いや現実がそこにあることを認識せざるを得ません。いま出発しようとしているホモサピエンス最後の列車に席を確保するには、21世紀のテクノロジーであるバイオテクノロジーとコンピューターアルゴリズムを理解する必要があると著者は主張します。われわれは今、狭いエッジの上に立っていて、道を踏み外すと人類の未来は暗澹たるものになります。しかし、われわれが長年、おぞましい営利本位主義や下劣な利己主義に目をつぶってきたことを考えれば、大きな問題ではないのかもしれません。時代がどう変わろうが川の流れは止まらないので、結局は自分の意思と行動如何に帰結する、という感想は楽観的過ぎるでしょうか。

  • 【欲望か夢か】
    コンサルタントの仕事をしていると、企業の多くの課題が社員の働く動機付けの問題に帰結することに気づきます。経営者の多くの悩みも、結局は人の問題に収束し、それは戦国時代の昔から同じだと思います。動機付けは報酬や地位などの外発的なものと、自己実現欲求などの内発的なものがあるとされ、比較可能な地位財とそれ以外の非地位財に分けることもできます。自分の動機付け理論は欲望と夢です。多くの企業は組織の構成員に欲望を与えます。しかし、株主至上主義やストックオプションが欲望を煽り、多くの問題を露呈させてきたと思います。強欲は人の弱さを利用した操作法の結果であり、それを利用した組織や社会こそが問題です。必要なのは人に夢を持たせ、それを実現できる社会と組織構造だと思います。

  • 【ハグのための415km】
    昨年夏に開催された世界最長のトレイルランニングレースTJARの短いテレビ番組を見ました。注目を集める有名選手以外の選手の素顔に密着した番組で、強烈な印象を受けたのが、妻とゴールでハグをしたい思いで出場した選手です。冷え切った夫婦関係を修復するために、日本海から太平洋まで415kmの山岳路を走るなんてどうかしていると思いましたが、自分と同年配の男性の切実な願いは他人事とは思えません。自らの殻を破るためには415kmの過酷な距離が必要なのだと思います。同じレースの出場者には婚約者にゴールで指輪を渡した選手もいましたが、どちらもの行為も等しく尊く、人間はその短い一瞬のために長い道のりを生きるのだと思います。

  • 【幸福は消し去るべきもの? 】
    人生のなかで幸せを感じた時を考えるのですが、思い出せません。娘が生まれたときや、山の上で夕日を見たときなど、何かに心が震える瞬間はあっても、感情の高ぶりは幸せとは直接結び付きません。幸せは思い出のなかではなく今ここで感じて、消し去るべきものだと思います。多くの人が幸せだと思っているものの大半は皮肉なことに不幸とセットです。マスメディアや企業のプロモーションは、ステレオタイプの幸せ像を生み出します。幸せがいつまでも続いてほしいと人は願い、同時に失う恐怖を作り出します。そして抗うようにより多くの幸せを得ようと執着を増やします。産業界がパッケージ化した幸福というイメージ戦略が成功するほど、幸せは遠ざかると思います。幸せはごく身近にあるささいな自己充足の総称であり、それに気づける感受性こそが重要でしょう。意識をすること自体がストレスになり、自然体でいることが幸せに近づく道だと思うのです。

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