新甲子温泉 甲子高原フジヤホテル(しんかしおんせん かしこうげん ふじやほてる)(福島県)

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  • 【身につかない英語と決算書】
    12月に入りましたが、例年以上に年の瀬を迎える感覚がありません。昨日は旅館の40回目の決算申告と納税のために福島に行きました。買収後二期目、通期では初めての決算ですのでそれなりに思い入れがあります。決算書はコンサルタントになって頻繁に見るようになるまで、事業会社にいるときはほとんど無縁でした。ある上場企業の役員研修のときも、「取締役でも財務諸表の見方を知らない人がいる」と講師が嘆いていました。工学院の授業では有価証券報告書や財務諸表の見方を解説しますが、あれほど勉強しても身につかない英語といい、勉強のアプローチが根本的に間違っているのかもしれません。

  • 【働く動機は死への恐怖?】
    日本工学院でキャリア論の授業をするようになって働く意味を考えます。2年前にサラリーマン人生を止めた理由は複数ありますが、いま感じるのは先の見えない生涯働く人生こそが安息の地と思えたからです。これは以前の考えと真逆です。昔は先の見える働かない人生が理想でしたが、その考えがいつも感じていた不安の原因だと気づきました。先の見える人生はリアルに死を直視することになります。定年退職して蓄えをやりくりしてたまに海外旅行に行きながら徐々に体が弱っていく、そんな人生を受け入れる度胸はありません。リタイアは自分にとっては死亡宣告と同じで、歩みを止めれば死ぬのを待つだけの人生になります。一番の動機は死へのカウントダウンの恐怖だったと思います。働くことは対価が前提ですから一定品質を確保する義務と緊張感が生じます。それゆえ人間は前に進めるのだと思います。

  • 【自滅した大手流通? 】
    昨日の授業ではスポーツアパレルとAmazon-Effectを取り上げました。アスレジャーブームで急成長したアンダーアーマーがその最大の被害者で、頼みの綱の大手流通チャネルを破壊され、株価は一時期の25%以下まで下がりました。帰宅後フィアットのスタッドレスタイヤを交換するためにいつも頼んでいる栃木の店に確認したところ48,000円でした。在庫がなかったので、白河の大手カー用品店に確認したところ、在庫はありましたが66,000円でした。東京で買うとさらに1万円ほど高いのですが、問題はぞんざいな電話対応です。店に行ってもひどい対応ですが、やる気のなさは電話口からも伝わります。淘汰された大手流通はアマゾンにつぶされたのではなく自滅したのかもしれません。

  • 【働き方改革で仕事が嫌いになる?】
    昨夜熊本から戻りました。移動を伴う出張はそれなりに疲れますが、カフェ、空港、機内と1時間単位で場所を変えながら仕事をすることは自分にとって効率のよい働き方です。空港のラウンジでは3分の1程度の人がパソコンに向かっています。PHSの64kbpsデータ通信の時代から20年ほどテレワークをしていますので、生産的な働き方の模索はもはやライフワークです。元々仕事は好きな方で、休日に自宅で仕事をする時間も長いのですが、年々管理強化される会社のルールはそれを好ましく思いません。仕事が好きな人にとって時短などいい迷惑なのに、形ばかりのワークライフバランスやコンプライアンスが仕事を邪魔します。仕事が好きな人を増やすことも働き方改革だと思うのですが、実態は逆行しているように見えます。

  • 【非連続性が個性を発揮する】
    今朝は阿蘇に来ました。山のそばにいることが多いのですが、巨大カルデラ内から望む穏やかな外輪山の山容と火山らしいダイナミックな景観は来る度に新鮮です。移動しながら働く魅力は非連続的な環境に身を置くことによる個性の発揮だと思います。創造性はすべての人が固有に持つものですが、これまでの効率的、画一的な働き方や教育のあり方がそれを削いできました。自身3度の転職をしながらも2社で10年以上働いてきましたが、似た環境にいると自身の個性とポジションを相対的に認識することができなくなります。仕事を固定化する発想が人材要件を狭く規定し、金太郎飴的尺度が個性を問題視する風潮は企業と教育現場で今も存在します。個性を本人が理解し、それを発揮できる組織の多様性こそが生き残る道だと思います。

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